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津軽めし。

津軽めし。_d0060094_20593078.jpg 弘前でビジネスホテルに泊まる、最も理想的なパターン。逆はというと、温泉旅館のメシが最も辛い。おおむね宴会料理。品数と量がべらぼうに多い。必ず口に合わない料理がある。茶碗蒸しとか。
 ざっと通りを徘徊し、お薦めの黒板書きで決めた居酒屋 炉辺。カメラ氏とまずはうやうやしく、ジョッキで露払い。いやいや。まずまず。明日もよろしく。
 お通しの枝豆がよく太っている。まずはヒメタケと身欠き鰊煮。砂糖を使っていない!この見識!タケノコと干物という王道の取り合わせが、砂糖ひとつまみで台無しになる愚をみごと避けている。すばらしい。
津軽めし。_d0060094_21141558.jpg 刺身はヒラメとサンマ。青森はいいヒラメの揚がる海がある。エンガワもついて言うことなしでい。ジョッキおかわり! でね。いまの時期、8月にサンマを薦める店では、必ず頼みましょう。この時期、サンマの群はまだ釧路沖。脂はあっさりめ。だからうまいのだよ。三陸沖まで下ってきたものは脂が強すぎる。以前からそう思っていたら他でもない、贔屓にする仙台K寿司の親方が、北海道沖のサンマしか使わない方だった。岩手県江刺でたまたますんばらしい居酒屋に当たって(まだあるかな?)、そこの若き親方も「釧路沖しか使いません」ときっぱり。さあ、世の和食屋さん、どうする。この日食べたサンマも、よよよと泣き崩れるようにやさしい味だった。日本酒。「じょっぱり」冷やで。冷やは常温とな?!またしてもエライ!(ああオヤジっていやだね)。当然と言いたいとこだが、冷蔵庫で冷やした「冷酒」を出してくる店が世間にはなんと多いことか。
津軽めし。_d0060094_21293286.jpg 天然鮎の塩焼きは、5寸(15センチ)以下の、いちばんうまいサイズ。ワタナベ、頭からいきます! 大正エビとミズの天ぷらサクサク。焼き物をもぅひとつ頼んだような気がするのが何だっけ? まあいい。わが総合評価は減点法。この夜は減点なし! おいしゅうございました。
 「ラーメン食べて帰ります」というカメラ氏。別れてこちらはまっすぐホテルへ。と向かったのに、途中のプレハブ屋台村みたいな風情の店に「支那そば」ののぼりを見たら、磁石に吸い寄せられる砂鉄みたいに入ってしまった。あうあう。青森のラーメンて、けっこー好みなのだ。う……体重が……めたぼりっく症候群が……。

by columnbank | 2006-08-20 21:01 | 外へ、旅へ
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