カテゴリ:カヌーと川遊日和@北上川( 6 )

海は広いか大きいか。

d0060094_664313.jpgd0060094_5472251.gifd0060094_5551996.gifこの投稿はコラムとして関係各位に更新案内するほか、[環境goo・美しい味の日本]にもエントリーしています。
 岩手県花巻市の橋頭堡(って最近見かけないコトバだけど。花巻小屋です)がある北上川のほとり。浅瀬にたたずむお父ちゃん一人。肩に投網をかけて水面をにらんでいる。あぁ、サケを狙っているのだなあ。
 ここは宮城県石巻市の河口から140km。10月から12月まで、岩手県域の本流と支流で、サケの遡上と産卵の光景は繰り広げられる。
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 当方「今年はどうだべ」
 漁師「あんまり良ぐねえな」
 北海道も岩手も日本海側の県でも、要するに全国的にサケが不漁らしい。北からの千島海流(親潮)の流れが例年より弱く、北海道の南部と東北の沖には、いつになく水温の高い暖水塊が居座っているという。親潮の流れが弱い分、黒潮の流れは相対的に強く、これは南下するサケにとっては向かい風。でも日本海側でも不漁というのはいかに? 今年の筋子、イクラは高くなりそうだ。世間どうしましょう年越し&お正月。

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 船と大きな網を持たなかった太古。体長1メートル、5キロを越える魚が、手も足も出ない海から、獲りやすい川に自分から集まってくるというのは、どんなにありがたかったかしれない。だからアイヌ民族にとっては「神の魚」。人は自分の生命を支えるものに神様の姿を見る。

d0060094_5253673.jpg そのサケ、遡上する数は増えたけれども、小型化している。いま4キロを越える個体は少ないという。北日本の何千という川でどっさり放流・・・し過ぎているのだ。海へ下ったサケたちが北洋を3年から4年かけて回遊し、小魚を食べて立派に育つのだが、その1匹に与えられる食い扶持は確実に小さくなっている。広いな大きいな、と何の疑問も無く唄ってきたけれど、「そんなに期待されても困るんです」と海はそろそろ言っている。
 投網を打つお父ちゃんは、5回目で立派なメスをゲットした。花巻の孵化場へ持ち込み、採卵すると言う。
 花巻小屋大家の網にもかかった。サケ汁にしていただいたけど、写真を撮るのをすっぱらか〜んと忘れた。うまいもの前にするとついがっついてしまって・・・。
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by columnbank | 2008-11-22 05:26 | カヌーと川遊日和@北上川

落ち鮎の季節。

d0060094_10113846.jpgヒマになってきました(笑)、
たまっていたネタを大棚ざらえ。
 
 鮎が下流へ向けて下り始めた。
 下流の平泉近辺では、釣り師がこぞってフネを出したり、流れに立ちこんで竿を差し伸べたりしている。
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 d0060094_10162597.jpg 岩手県域の北上川本流は、漁業権が設定されていない。つまり、アユを釣ってもサクラマスを釣ってもタダなのだ!(注:支流の合流点から下流3kmは、その支流の漁業権水域になる)
 さて地元オヤジどのの釣り方は、鋭利な針を水中で振って、アユをひっ掛ける。ガラガケという釣法だ。釣れますか〜?
「数はまずまず、型はちゃっこいな(小さいな)」と言いながらも立て続けに釣り上げた。銀鱗と、産卵期を迎えたメスの赤い婚姻色が宙を飛ぶ。
「28センチも珍しくないよ。オレ釣った最大は32センチ」
 そう、北上川は尺アユが釣れるのだ(繰り返すがタダで!)

d0060094_10282785.jpg この日の最大は八寸(24センチ)。黒光りする体躯は、オスの婚姻色。ガッツのある面構えだ。
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by columnbank | 2008-09-11 10:32 | カヌーと川遊日和@北上川

正しい中坊。

d0060094_20281669.jpg 花巻小屋が立つ河岸段丘の下には、本流と地下水路でつながった十二丁目池がある。ブラックバスとフナとコイと雷魚の楽園だ。

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 家主が仕掛けた刺し網にこういうコイがかかったりする(80cm!)。一緒に上げて来た中学生坊主S、抱えてニンマリ。よく遊び、よく遊び、よく遊べ。
 ちなみにコイコクで家族の腹に収まったそうな(この日は石巻へとんぼ帰りで食えなかったのだ、くくく)。川魚と聞いただけでアレルギーを示す方々がいるけど、コイは鯉こく、もしくは塩焼きがうまいもんですぜ。しゃれにならないほど甘い甘露煮は根絶すべし。
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by columnbank | 2008-07-14 20:34 | カヌーと川遊日和@北上川

猿ケ石川を下る。

d0060094_1157138.jpg 岩手県遠野市に発し、花巻市で北上川に流れ込む支流、猿ケ石川。田瀬ダム湖上流の里川を、のどけきツーリング。
地図はこちら。

 d0060094_11214916.jpg コースは道の駅[遠野風の丘]〜柏木平コテージランドまでの12km。数百mおきに現れる瀬は、水量次第でポーテージ必至だし、魚道付きの堰も3カ所、担がなければならない。でもおおむね流れは快活で、隠れ岩が連続するカーブや2級の瀬があり、けっこうスリリングな操船が楽しめる。
d0060094_1124129.jpg 川の水は本流に比べればもう極楽のような澄み具合だ。東北でアユ釣りの解禁は7月1日。あまり釣り人に迷惑をかけることなく川下りができる機会はいま、6月までである。といっても、休日はヤマメ狙いの釣り師がちらほら。手前で様子を見ていると「いいよ、どうぞ」と通してくれる人もいれば、モロに迷惑そうな顔をして岸に上がる人もいる。勤め人以外は、平日の方がこころ穏やかに楽しめだろう。
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d0060094_11314422.jpg 水量がもう20〜30センチほしかった。[ヴォルガの舟唄]よろしく、フネを降りて引いた瀬は10カ所くらい(左上)。越えてみると「なんだ載ったままで通れたな」と思える場所も2〜3あった。勇気をもって突入するのがいい。もちろん、骨は自分で拾わんといかんが。
 しかしこの緑よ(右上)。クキ瀬漁(クキ=ハヤの投網漁)もほぼおしまいで、網を干していた(左)。一人だけまだやってたな。
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d0060094_11424929.jpg 一番下流にある、船渡橋下の堰(上)。こういう越すに越せない堰が3カ所ある。手前に来れば轟音と、水面がまっすぐに切れ落ちている眺めですぐわかるので、突っ込むアホはいないと思うが。
 ここを過ぎると、あとは柏木平まで実に気持ちが良い。国道107号直下の護岸をカーブする場所では見える岩も隠れ岩もどっさりあって(左)、気分はスラローム競技である。
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 終点、柏木平の大カーブ。左手が上流で、地ビールレストランがある。カーブに囲まれた木立はコテージ村。村のエリアに入っていくと、写真右手の川岸に車を止められる。遠来なら泊まるといいだろうし、そうすれば上陸後の一杯は何よりの楽しみになるだろう。
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by columnbank | 2008-06-10 11:55 | カヌーと川遊日和@北上川

ツアー[大正橋〜花巻小屋]。

d0060094_20132381.jpg ほんとは支流の猿ケ石川を下りたかったのだが、水があまりに少ないので本流に変更した。花巻市石鳥谷町から花巻小屋まで約19kmを、3時間かけてのミニツアーである。
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d0060094_204844.jpg クルマにのっけて大正橋のたもとへ。今年からコクピットにコーミングカバーを装備。完璧を期してスプレースカートも用意したが、花巻小屋に忘れてきた(アホ!)。


 おそらく、昨年9月の花北洪水(花巻・北上地方を襲った)で流された木だと思うけど、橋脚にひっかかりながらも芽吹いているのだ。底意地だね。ド根性柳ってとこだろうか。
d0060094_2022021.jpg 支流の稗貫川合流点を、ちょち遡ってみる。水が美しい。ここを下れたらなあ。水量と、利水施設がカベなのだ。
d0060094_2063227.jpg 花巻周辺はこんな崖になっている川岸が多い。ここに巣穴を掘って、カワセミやヤマセミが暮らしている。だから彼らの鳥影はとても濃い。でも、昨年の花北洪水は6mも水位が上がった。ずいぶん多くの巣穴が崩されたと思う。
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 この区間の最大のヤマは、釜石線の鉄橋下。2級の瀬だけれど落差は意外に大きく、あなどっているとカナディアンなどは案外簡単に沈するよ。隠れ岩も多いので用心しましょう。
 ストレーナー(岸に張り出したヤナギ)をすれすれで回避した他は、とくに危ういことも無く快適なツアーであった。所要時間は3時間半。
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by columnbank | 2008-05-25 20:12 | カヌーと川遊日和@北上川

カヌーで新カテゴリ。

d0060094_4475780.jpg 花巻小屋について復習。
 岩手県花巻市の真ん中を流れる北上川に沿って、市街地と田園が隣り合う緑の一角がある。かつては宮沢賢治が羅須地人協会を置き(いまは詩碑が立つ)、農的暮らしを営んだ、つまりは「下ノ畑」もあった場所にほど近い。
 19年初夏、北上川に最も近い家の、小屋裏を借りた。川岸までは徒歩1分。
d0060094_4311771.jpg 母屋の家主は公務員で、フネを駆り、網を仕掛け、子供たちの川体験を実施するNPOまで主宰する。ここに生まれ育った、根っからの川遊びオヤジだ。当方は平成12年、盛岡から川下りをしていた時に、この場所で声をかけられた。エピソードはHP上に報告している。
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花巻の怪人

d0060094_433191.jpg かくして、カヌーイスト野田知佑氏も北上川旅の折りにテントを張って泊まったという(実にあの方らしい)由緒ある部屋は、当方が占拠した。少しずつリフォームして、インターネットが使えるように電話を引き、最低限の調度、封筒シュラフ、古道具、好みの器や本を持ち込んだ。
 ここから、本支流のツーリング、川の自然、川とともにある遊びや暮らしを報告して行きたいと思う。
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by columnbank | 2008-05-24 04:35 | カヌーと川遊日和@北上川