カテゴリ:住めば都的トウホク( 9 )

♪あなたが 噛んだ・・・

d0060094_225350100.gifd0060094_20353768.gifこの記事は住まいネット新聞[びお]のブログ集にもエントリーされる、はずです。

♫アタマが 痛い・・・
なんてギャグを、権現様に噛んでもらったあと小声で唄うオヤジがいたから笑っちった。どうしてくれんだよ吹き出してしまうじゃねえか、柄にもなく敬虔な気持ちなのに。

 石鳩岡神楽(岩手県花巻市東和町)の舞初にて。演目の最後に舞う祈祷権現舞で、権現サマが掲げた[体幕]の下を歩き(胎内くぐり) 、頭を噛んでもらって厄を払うのが、毎年頭のならわしになっている。その割に幸が薄いような気もするのだが(笑)、ご利益によってこの程度で済んでいるのだ、と思いつつ。

d0060094_21484384.jpg こっから笑い話抜きでいきますよ。

 主に早池峰流の神楽を追っかけて10年になる。そもそも自分はそうした郷土芸能に入れあげるほどの人間ではない、はずだった。一般論の範疇で理解と共感はするし、取材の対象として着目はしえたけれど、定期公演やお祭りに駆けつけるほどになるとは、夢にも思わなかった。
 松の木や鶴亀といった吉兆の意匠。太鼓や笛の、いかにも「郷土芸能らしい」旋律とリズム。第一印象はキッチュの一言。隠さずに白状すれば、どこかで古めかしいとも思っていた。そんな浅い第一印象を飛び越えたところに、洗練された美しさがあると気づくことができたのはつくづく幸いだったと思う。それは能や歌舞伎やバレエとは(これらのいずれも理解は浅いが)まったく質(たち)のちがう、農と山仕事に根ざした豊かな土の香りがする。

 時にユネスコの『世界遺産』、こんどは無形文化財の登録が始まるそうだ。石鳩岡神楽の本家(師匠)である、早池峰流岳神楽(たけかぐら)は、対をなす早池峰流大償神楽(おおつくないかぐら)とともに、日本からの登録第一号になる予定という。栄誉なことである。追っかけとしては心からお祝いを申し述べたい。
 一方で、こうした郷土芸能の存続はとてもむずかしくなっている。[世界遺産]岳も大償も、弟子神楽の石鳩岡も十数軒〜数十軒の集落。決して楽ではないはずだし、例外とは言えない(岩手の芸能に明るい、さるお方も気にかけておられた)。人口の減少、高齢化、少子化。ムラでの生活はかつてのように農や山仕事だけでは成り立たず、都市部への勤め人になっていることが公演を難しくする。
 石鳩岡神楽の公演は大小合わせて、年に50回を越えると聞いた。休日を返上し、時には仕事を休みとやりくりして、土日とは限らない縁日にまとまった人数が馳せるのは、ちょっとやそっとの思い入れでできることではない。それでも若手が後に続き、週一の練習に公演にとて頑張っていることにひたすら頭が下がる。
 実数などはわからないが、日本中で膨大な数の郷土芸能が受け継がれることなく消えているはずだ。世界遺産登録はきっと早池峰流神楽の励みになると思うが、決して永続を約束してくれるわけではない。一番大事なことは、神楽がこれから先もずっと舞われ続けること。それには、集落での暮らしが成り立たなければならない。トキを守るためには、トキが生きる里山ごと守らなければならないように。会社勤め〜雇用もさることながら、本来ならば米や野菜や木材が、正しい対価で買い支えられなければいけないのだ。そんな自然と寄り添ったなりわいを土として芽生え、育ったのが、神楽をはじめとする郷土芸能なのだから。

 下は、石鳩岡神楽保存会の会長を務めるNさん、[山神舞]の跳躍。そして扇のとりまわしが美しい「屋嶋舞」は、このお二人の十八番。
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by columnbank | 2009-01-19 21:22 | 住めば都的トウホク

軒ウォッチング。

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農山漁村の「軒が豊かだ」と言われたのは、民俗研究家の結城登美雄さんである。
いつのまにか、秋深し。
豆を干す。ダイコンを干す。ニンニクや玉ねぎもぶらさげといて、使う分だけとる。
雪の予感を語る眺めでもある。
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by columnbank | 2008-11-01 20:36 | 住めば都的トウホク

水に集う。

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 世の中で贅沢な持ち物はなんだろう。田舎で生まれ育っていっぺん都会暮らしも経験した人間の実感で言うと、豪邸とかリゾート地の別荘とか銀座の一等地とか、右肩上がり一方の会社の株券とかはノミネートもされない。
 一つは農地が贅沢だと思う。もうひとつ挙げるなら山。おまけもつけてと言われたら水と答えたい。
 ガラスか水晶のように澄み渡った水があとからあとから、頼んでもいないのに湧き出てくる眺めは、ほんとうに満たされた気持ちになる。個人の土地に湧水があることも少なくないけれど(チョー贅沢!)、村々の沢沿い、扇状地の端、丘陵地の鎮守などに湧き出る水は、その土地みんなの持ち物になっていることも多い。

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d0060094_10181220.jpg ご飯を炊いたり、お茶を煎れるのに汲んだり、下手で野菜を洗ったり。若水取りやムラのお祭りなどの習俗と、ぴったり結びついた存在であることも。
 よそ者であるこちらは、ジモティがおられたら「いただきます」と一声かけることを忘れず、謹んでいただく。最近はその場でコーヒーをたてる、という悠長なことも、目立ちまくるけど始めてみた。
 「おいしい水がタダでいいですね」などとは何をどう誤っても言わないように心がけている。それは不見識の極み、維持する営みなくしては続かないのだから。清掃はもちろん。水源になっている森の保全、手入れ。それでもどうしたことか流れが細ってしまうことがあれば、御祈祷や地元の芸能を奉じて天地(あめつち)に頼ったりもするらしい。
 都市が頼る水源だって、原理は同じはず。蛇口をひねって水が出なければ水道局に苦情をいうのがまちのセオリーであるけれど、ダムや川の向こうにあるものを実際に守っている人は水道局の人ではない。水源に住んで山間の緑を、天然林も人工林も畑までも含めて面倒見ている人の役割こそが大きい。数十万人、数百万人もの命脈をお願いする人は、今よりもずっとたくさんいなければならない。良い木が良い作物が育てられるよう、それが正しい対価で売れるように。直接、間接に税金が当てられても、もっともだと思う。

d0060094_1020117.jpg 写真は岩手県陸前高田市、生田地区の清水集落にある[清水の湧口/すずのわっくつ]。かつては木炭の生産で生計を立てていたムラで、秋の[木炭祭り]は市内だけでなく、内陸の水沢や一関からの人でも大にぎわい。田畑の幸がおいしい。山の幸川の幸、言うまでもない。じつに幸福な土地だ。
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by columnbank | 2008-10-01 10:20 | 住めば都的トウホク

みんなで食べる。

岩手県陸前高田市を取材したのは6月2日、3日のことだった。
JA(農協)グループが発行する月刊誌[家の光]9月号のために(書店売りしてないです。JAバンクの窓口あたりで、お待ちのお客さん用においてたりする)。
暑いくらいの陽気の中で、八十八夜を過ぎること約1カ月。ほぼ北限といわれる気仙茶の茶摘みを拝見に。

d0060094_19472057.jpg もっと北の秋田や青森にも、庭先でお茶を作っている家はあるらしい。けれど、ある程度産業としての製茶が行われる北限は、ほぼ当地という。
 太平洋、広田湾を見晴らすKさんのお茶畑で、茜たすきに手甲をつけた[茶摘み娘](みんな70代前後!)がひたすらお茶の新芽を摘んで行く。気仙は豊かだなぁ。渓流魚とアユ釣りで名高い気仙川、カキや地魚、リンゴやブドウなどの果物、そしてお茶・・・。
d0060094_19511373.jpg 10時と15時には、小屋に引き揚げて一服タイム。もちろん気仙茶で、手作りのお茶請けが並ぶ。ヨモギの草大福、フキの煮物、ワラビの漬け物。奥様が、山菜野草を摘み取るところから作り始めたものばかり。20人近くがテーブルを囲んで、ガヤガヤあっはっはと、それはそれはかしましく。



 下は岩手県花巻市東和町の、新地地区。稲荷さんで神楽を奉納した後、お社で直会(なおらい)。仕出し料理も少々とるが、メイドby近隣のお母ちゃんたちによる煮物やくるみ豆腐も並ぶ。同じ神楽衆による、別な場所での奉納の折りには、手作りの豆腐をいただいたことがあった。そのおいしさといったら、いや言葉にはならない。


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 家族や仲間よりも、もっと広いつながりの中で食べる。時にはその中に、神様までいる。そんな食の場は都市じゃ今、ほとんどないだろう。パーティーや結婚式などの場は、広くたくさん集まっているようで、実のところ主役と個人のつながりが単独で集まっているに過ぎない。お客同士の交流なんて、ほんの少し。
 そもそも人との濃い関わりをそもそも望んでいない、そんなの煩わしいだけでうらやましくもない。というのが都市の、あるいは都市化した田舎のほとんどの考え方だと思う。でもこうして酒食を供にする人たちは、行政とか、社会保障の仕組みなんかよりも、よっぽど頼りになる存在だなのだけどね。地下ででっかいナマズが暴れた時なんかにわかるのだよ。
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by columnbank | 2008-08-18 20:20 | 住めば都的トウホク

森まゆみ氏いったりきたり。

d0060094_1019392.jpg 河北新報に連載されている、森まゆみさんの「丸森いったりきたり」が愉しい。当宮城県の最南部にある丸森町に、畑つきの別邸を借りてからの往復生活コラムである。丸森は良いまちだ。奥深い山と川、大河、平地までと環境が多様。米も野菜も畜産も果物も、あるいは今やほとんど絶滅危惧種といってもいい養蚕農家まである(写真下/桑畑)。十数年前から移住者にとてもオープンだし、ふれんどりー。

d0060094_11344067.jpg 毎回読んで思うに、暮らしを自分の手で作ってゆく部分がなくして、製品やサービスを享受するだけの[スロー]や[ローハス]なんてありえない。(ちなみにジブンは性根が曲がっているので、これらの言葉をほとんど使ったことがないのだ。あえて使うときは「いわゆるスローフード」とか、一枚何かを噛ませた言い回しになっちゃう)
 大きな本屋には、最近[スロー誌]みたいなコーナーができている。新刊の特集が気になるものだったり、新創刊が並んでいると一応は手にとって眺める。んが、結局のところスタイル誌=モノやサービスの選択基準を示すだけの本がほとんどなので、レジまで持って行くことは極めて少ない。


 
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by columnbank | 2008-08-09 10:58 | 住めば都的トウホク

タイマグラの夏。

d0060094_175615100.jpgこの投稿は、こちらにもエントリーしています>>>d0060094_10271480.gif





仕事は一本。取材済み。〆はヨユウ。高原の避暑地で遊びながら、のんびり書きますか。
 で、行ったのは岩手県川井村タイマグラ。高原の避暑地、かどうかは見解の相違があるかもしれないが。
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 桶屋&染屋さん、ドキュ映画「タイマグラばあちゃん」カントク、女将のエッセイでも知られる山小舎民宿[フィールド・ノート]、ナチュラル写真家の民宿[渓雲荘]兼炭焼きサイエンティスト、という揃いも揃って個性的な住人ばっかりの開拓集落である。
 (各位の関係ホームページは、一括してこちら[タイマグラ]に入り口があるよろし)。

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 2泊3日。1泊は桶屋&染屋さんで。2泊目は、[フィールド・ノート]で(地震の影響で大量キャンセル派生!)。その間、いつもおいしい食事に恵まれていた。買い出しはクルマで、都会に比べれば少々時間を要する。でも自家で採れた野菜が加わるし、燃料は木炭made by 渓雲荘。
 [フィールド・ノート]には宿旧知の方が宮古(だったかな?)からいらして、この方が漁業権を持っておられる! こーんな山の中で鮨屋マッツァオのウニが食べられるなんて誰が想像できるか(右写真の指差し!)

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 ここでは、人以外のものたちと一緒に生きるのがルールだ。すぐそばを流れる薬師川で、久々にテンカラ(和式毛鉤釣り)を振る。7寸弱(20センチ)の食べごろイワナがHit。
 そして[フィールド・ノート]のウェルカム黒板にあったイラストが、ノンフィクションになるとは。夕方、庭先にクマ見参! 逃げて行く背中が見えた。翌早朝、「また来てるよ〜」・・・女将さんのヒソヒソ声モーニングコールで客が全員、ガバッと起きる(みんな耳がいいな〜)。
 庭のはずれにいるいる〜!コンポストをひっくりがえして、どっかと座って生ゴミ食べている。これからドングリの実る秋の前までが、彼らはいちばんツライ時期。丸い耳が、草の間でもそもそと動く。


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d0060094_19344946.jpg 夏休みらしいこと。桶屋&染屋さんちで花火。何十年ぶりかね(上左)。同家ゆいちゃんは宿題、ワタナベ原稿書き(ちゃんと書いたんだよ3分の1だけど/上右)。[フィールド・ノート]の11歳くん(だっけか?)、これまで調べた語句をフセンに記してくっつけている。その数200以上! フセンを見る手間と辞書そのものを引く手間がどう考えても同じなんだけど(笑)。がんばって辞書に載っている語句をすべてフセンで張りこんでくれい、ぜひ。
d0060094_20302930.jpg 東北のみならず、地方には[限界集落]と呼ばれる地域がある。タイマグラは一概にそう言える集落ではないかもしれない。何より、すべてが比較的最近、ここへ積極的に移住してきた人であること。ほとんどの人はまだ50歳以下であること。それぞれにイマ流の作家性をもつ職業であること。もちろんPCでインターネットやメールを使いこなす。
 でも、都会を遠く離れた土地の、離れているからこその豊かさは変わらない。そこに住む理由の[骨]は変わりないのである。

 左/おまけPHOTO:桶屋さんちに上がり込むけど基本的にはノラ、[うし]。語感悪いな〜[ホルス]と呼ぼう、とか話し合ったけど、けっきょくみんな[うし]で通してる(笑)。
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by columnbank | 2008-07-30 19:33 | 住めば都的トウホク

震災を越えて。

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 その瞬間、そこに居てもおかしくはなかった。昨年秋、[columnbank]にULした、「雑キノコ賛」の舞台、栗駒山は、ジブンにとってそういう山である。ずいぶん不幸なニュースで、全国区の名前になってしまった。
 高原の開拓地・耕英地区から、高層湿原の世界谷地へ、その周辺の森へ。これまで何百回足を運んだかわからない。そのたびに新しい発見をした場所だ。
 天然のシイタケを見つけた。ブナシメジが本当にブナ林に生えることを知った。そのブナ林の下で、寝袋一つで夜を明かしてみた。膝下くらいしかない沢に、腹を黄色い婚姻色に染めた産卵期のイワナが集まっているのを見つけた。XCスキーを履いて分け入り、真冬でも凍らない、積雪が少ない湧水地が、カモシカの水場であることを知った。リングワンデリング(山中で迷って、同じ場所にまた戻ってしまうこと)も初体験した。
 農家はここで主に、夏は高原イチゴ、秋にはダイコンを収穫する。そのうちの1軒、Sさんのお宅でよくお茶を頂いた。通年ではなく冬里夏山—冬は麓のまちで過ごし、雪が来ると耕英に上がって農作業にいそしむ方だ。
 かつてお父さんが入植して最初の仕事は、炭焼きだったという。ブナが「気持ち悪いほど」茂る中で、窯を打(ぶ)ち、雑木を伐り、煙と泥と汗にまみれて木炭をこさえた。それを売るのは約20km下界のまち、岩ケ崎。炭俵を背負って、両親と朝暗いうちから、空も見えないほど繁る原生林の下を歩いてまちを目指した。
 報道でつたえられているとおり、耕英地区は道路が寸断されて孤立した。山崩れは土石流となって沢沿いを下り、駒の湯という閑静な宿を飲み込んだ。ここも、ジブンは何十回とお世話になった湯である。お客さんと経営者の家族、お手伝いさんらが落命した。傷ましいことこの上ない。山頂直下で起きた崩壊が約5kmも(末端までは10km!)流れ襲ってくるなんて、誰が想像しただろう。流路となったドゾウ沢は、森の間を流れ下るそれはそれはすばらしい渓相だった。世界谷地湿原から花山地区湯浜周辺にかけてのブナ林に並ぶ、数千ヘクタールの原生林だ(山に遊ぶアウトドア派にとっては、雨天だけでなく、大きな地震を感じた時も土石流を想定し避難行動に移らなければならないことが示された。教訓にすべし)。
 昨今の明るいニュースは、耕英地区でまさに収穫期を迎えていたイチゴのことだ。首都圏では夏イチゴとして人気が高い。促成栽培のイチゴの多くがクリスマスの出荷ピークを狙う中で、独自の生産をひたむきに続けてきた。ヘリコプターで行われた一時帰宅の際に一部を収穫し、麓へ運んだという。生食の適期を過ぎていたが、ジャムに加工され、避難や救助活動に汗を流す自衛隊や関係者に贈られたという。いま、「正月を耕英で」過ごせるように道路を付け替える復旧工事が進んでいるという。
 人は非力だ。不意に襲って来る地震にも、来ることがわかっている台風などにも、アドバンスドな回避策は何もない。それでも、暮らして行く土はここしかないという思いは、「なぜ戻るのか」との問いかけを越える。愛着に、突き詰めれば理由はないのかもしれないし。そして、そういう包み隠さず言うところの[辺境]が、食を支えるひとコマになっていることも忘れないようにしようと思う。
 耕英への道が通じたら、また行く。必ず。

環境goo>食>[美しい味の日本]のブログニュースにもエントリーしています。
住まいネット新聞[びお]の特撰ブログにも、[住めば都的トウホク]としてエントリーしています
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by columnbank | 2008-07-19 12:12 | 住めば都的トウホク

パンの香 ただようまちかど。

d0060094_15562275.jpg 大迫に補撮へ。来たからには必ず立ち寄る、[パン窯ドン・ボスコ]。
 旧大迫町は合併して花巻市大迫町になってしまったけれど、要するにムラである。その中心部に、1軒の本屋さんがある。国道沿いには、数年前からコンビニができた。雑誌も文具もみんなそちらで買ってしまう。車で30分走れば、花巻市には大きな本屋もある。
 店を継ぐことになった時、S子さんは「このままで売り上げが伸びる訳はない」と考えた。そうして始めたのが、趣味で焼いていたパンを、店の一角に並べることだったという。

d0060094_1147583.jpg まちで数少ない(笑)交差点には、かくしてパンの香りが漂う。店内には相変わらず本も並んでいるけど、食事としておいしいパンが二十種類くらい、売り切れ多謝。
 思うに、S子さんのナチュラルでニュートラルな雰囲気も、ここへ足が向く理由だ。ちなみにご主人は林業に関わり、バイオマスの普及にも取り組まれている方。[薪割り三部作]の著書もある、誰が呼んだか「薪割リスト」。
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by columnbank | 2008-07-13 16:21 | 住めば都的トウホク

海の春。

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 ホウレンソウ牛乳、というシロモノがもし世の中にあったなら。それは今どきの海の色のようであろう。乳白色に、黄緑がまじったような。
 海の中に春が訪れるのは、陸よりも早いそうな。川から流れ込む雪解け水のミネラルで、植物プランクトンが繁殖し、濁る。スプリング・ブルームというそうな。

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d0060094_8101748.jpg浜は海藻を収穫する最盛期。
ワカメを湯がいて塩蔵ものにする。
岩場で採ったフノリを干す。
フノリが終わったら、入れ替わりにヒジキと岩ノリを摘む。
春風に干しワカメがなびく。
次から次へと、うまいものがむこうからやってくる幸福を、まちの人は忘れていないかい。
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鱗のようなスレート屋根がきれい(すぐ近くにスレートや硯石に適した玄昌石の産地がある)。
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by columnbank | 2008-03-16 08:16 | 住めば都的トウホク