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農の行き先〜掲載紙のこと。

農の行き先〜掲載紙のこと。_d0060094_1448026.jpg  農業はどこへ行くのだろうか。というのは自分の問題であった。そういうことに気づいてはいたけれど、なかなか正面から向き合うことができなかった時期が20代から30代前半だったと思う。いろいろ考えあぐねていたのだ。仕事のこと。私事のこと。
 食材の作り手であるとともに、見聞きし書いて伝える人間にもなりうる。その第一歩は、「家の光」(JAグループ家の光協会)があったから始めることができた。書店売りしていないので、「お近くのJAで」しか購読申し込みができない。月刊「家の光」は家庭向け総合誌。営農情報もありますがグラビアが多く、内容もデザインも、書店の主婦向けコーナーに並んでいてもおかしくない編集です。月刊「地上」は、農家の実践者が自分と地域を主語に、農を切り拓いていくための営農誌。比較すれば、固い内容。
 国策は既に、食糧を大規模に安定して生産する農家しか支援しないことを決定した。小さな農家は自力で何とかしなさいということ。消費者と流通との関わり方が変わっていく風はあるが、相変わらず大きなプレッシャーとなって存在している。農業がどうなっていくのか。いまもって答えは見えないけれど、何よりも、作って食べて楽しいという快楽は、農とその周辺にこそある。だから自分自身が種を蒔くことは止めないだろう。
 一人でも多くの農家に会って、声を拾いたい。もちろん、消費者の言葉も理解できるようにつとめたい。双方の間に橋を渡していければいいなと。でも最終的には、農家のおとーちゃん、おかーちゃん、後を継いだ青年たちを贔屓するよ。
by columnbank | 2006-01-04 15:03 | いろいろ
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