人気ブログランキング | 話題のタグを見る

気仙川のほとりで車中泊。

週末、陸前高田市へ。
旧伊達藩の直轄地、気仙地方である。
日本で普通に見られる海、川、山の景観を
コンパクトにまとめたような土地。

気仙川のほとりで車中泊。_d0060094_22113539.jpg 土曜日。気仙川の支流である矢作川上流の山里、出地区へ。秋の催し「木炭まつり」は、たいそうにぎわう地域おこしフェスと聞いていた。が、な〜んかユーチョーに準備している。テント張ったりのぼりを立てたり。
 あれ? 29日って、明日? オレ一日早く来た訳? だははははは、アン!ポン!タン!(エコーつき)。帰るのもあほくさ、ぶらぶら歩いて、夜は矢作川の合流点で車中泊と決めた。10月は最も河原キャンプ(野宿)が楽しい季節だ。血を吸う虫がいない。暑くない。山は紅葉、落ち葉カサコソ。しかし快適な河原にはいくつか条件がある。
 1 水が美しい。
 2 河原までクルマで入れる。
 3 人家や自動車道路からは距離があり、人目が気にならない。
 4 逃げやすい(万一水位が上がったとき)
 秋田県岩見町の丸舞川、岩手県沿岸の閉伊川、ここ気仙川などが、四条件を満たす快適な川である。日中、湧き水の周囲に集まった清水(すず)集落で話を聞き、ちょいと以前に取材申し上げた木挽きさんに連絡をとって話を聞きと、けっこう動き回った。河原に着いた時はもうとっくにまっくらくら。
 だから焚き火はナシ。あれは明るいうちに焚き木拾いをがんばる余裕がないとできない。鮮魚店での買い出し料理も、ヒマがある時に。今夜はコンビニおにぎりと「からあげくん」、そしてカップラーメン。楽でいいやね。こういうメシでも心豊かに過ごせる資質は大切なのさ。今年初めて口にする、限定遠野ホップの一番搾り。そういえば気仙川をさかのぼって北にひとやま越えたら遠野である。
 かつて気仙の海、山、川は、ひとつながりで息づいていた。人もその中で生きていた。そういう話を、木挽きさんや昔大工だったというじいちゃんから、少しずつ集めることができた。気仙にもうちょっと足しげく通ってみようと思う。
 聞いた話の一部で「コラムバンク」を一本、書こうと思っているけど、その前に陸前高田のフォトスケッチでもご覧くださいな。桶屋さん、箕の画像もあるで〜。
by columnbank | 2006-10-30 22:35 | 外へ、旅へ
<< ほぼ棒に振った快晴。 ニンニク、芽出る。 >>