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私的名車回顧。

昨日は取材。本日原稿。
今夜中にカタをつけるつもりなので、まぁ、その、これは息抜きです。
クルマは好きだ。
男の趣味というより、趣味としてのクルマは「男の子」的なのだ、いつまで経っても。

自分にとっての名車は何であろう。
外車を云々するほどの見識はないから、身近に見続けて来た国産車から選ぶ。
すかさずスカイラインGT-Rとかサバンナクーペが思い浮かぶ。117クーペ[いすず]designed by Giorgetto Giugiaro。TE27レビン[トヨタ]。TE51レビン[トヨタ](これはほとんどファンがいないが27以上に好きだった〜)、とゾロゾロ出てくることは出てくるのだ。でもそのへんのクルマが現役だった時代、自分は免許を取得していない。乗りたいクルマを実際に選べる立場になったとき、惜しいことに選択肢からはずれていたモデルばっかりなのだ。あまりに懐古主義が過ぎる気もするし。
そこで、自分が現実にクルマを買える年齢、状況になって以後のモデルであることを、もうひとつの大切な条件にしたい。

前置きが長くなった。選ぶのは、三代目ワンダーシビック[ホンダ/'83〜'87]しかない。

大胆に大鉈で切ったようなハッチバックは、じつに「背中美人」(バックシャン)。真円を4つ配した標準装備アルミホイール。外見だけでなく、吸気2、排気1の1気筒当り3バルブSOHCエンジンは革新的だった。いまはDOHC4バルブが当たり前になっている日本のクルマだが、それはファミリーカーにまで本当に必要なものか?といまだに思うな、自分。ワンダーシビックも、モデル後期にはF1テクノロジーを投入したDOHC4バルブの[Si]が登場し、86レビンを脅かすホットバージョンになっている。余談だけど、86レビンから始まるトヨタの4バルブエンジンを供給していたのはヤマハで、シリンダーブロックにはYAMAHAの刻印がある。手っ取り早く資本関係のあるとこからもってきたのだろうが、やっぱり「ぶん回す」エンジンは二輪メーカーの十八番(オハコ)なのだ。
もとい、ワンダーシビック。欧州のどこかと思われる街でロケしたCM映像も鮮烈だった。音楽はルイ・アームストロングの「Whta a wonderful world」。

あえて1車種といえばワンダーシビックに代表してもらうが、この時代のホンダには、もうひとつ名車がある。二代目プレリュード['82〜'87]。初代はなんか冴えないスタイルだったが、ワンダーシビックとほぼ同時期のフルモデルチェンジで別人のごとく変身した。
1800cc12バルブエンジン。定員4人と割り切った2ドアノッチバックスタイル。前輪サスにはダブルウィッシュッボーンをおごって、4輪アンチロックブレーキを国内初搭載。もうアイデアのカタマリなのだ。125psは現代のDOHCをフツウに思っていれば非力と笑うかもしれないが、このクルマの重量、実は1トンを切っている。確か980kgくらいだったはずで、サスの味付けとも相まって相当に軽快だった。
モデル後期に DOHC4バルブ[160PS]のSiが加わった点、そしてバックシャンである点はワンダーシビックと共通する。いまのクルマになぜ品がないのか、その理由のひとつは尻がみっともないのだ。デカイ、重たい、丸すぎる。みんな顔に気を取られすぎているのだよ。
この2車種に欠点が無いかと言えば、あるんだけどさ。(特にシビックは)内装極薄!ペナペナ!軽いのがわかる。

いま、乗りたいクルマが本当に少ない。次にクルマを変えるとき、心置きなく選ぶモデルはあるだろうか。・・・それ以前に、予算がないと思うが・・・。
by columnbank | 2007-04-15 19:56 | クルマ
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