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水が違う。

水が違う。_d0060094_13505676.jpg 北上川の最下流に位置する石巻と、ちょうど真ん中(河口にも源流にも120〜130km)に位置する花巻で、ずいぶん違うのが水道水の味。花巻はダンチにうまいのだ。水源は詳しく調べていないが、市街はなめとこ山の豊沢湖とか、あの辺かな。それとも田瀬湖か。大迫地区は、早池峰山なのだ。
 石巻の水の不味さは無理もない。流域1万800平方キロのどこかに生まれた水が、あらゆるものを飲み込んで流れ来る。それを原水にせざるをえないのだから、当然のこと投入される沈殿促進の薬剤や、消毒剤の量は多い。消しきれない不味が残り、薬剤もまた不味となる。
 青森県の弘前市、青森市、十和田市周辺も、どこの蛇口をひねっても水がうまい。このエリアは、八甲田山や岩木山の膝元である。そして山形県の庄内地方は、月山、鳥海山に囲まれ、やはり水は水本来の味がする。
 山が近く、森がまだまだ健全ということだ。
 水が出ない、不味いと言って水道課に苦情を言っておればことが済む訳ではない。職員たちが山を守っている訳ではないのだ。どんづまりの集落の、炭焼きさんや、林業家や、森林組合の作業員が、息も絶え絶え山を維持している。彼らがそこで暮らせるだけの、後継者が出てくるような価格で木や炭やキノコを買い支えないと、水道水も細まる一方だぞ。
by columnbank | 2008-03-09 14:07 | 小屋ライフ
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